小児矯正における口腔筋機能訓練トレーニング

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小児矯正における口腔筋機能訓練トレーニング

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小児矯正における口腔筋機能訓練トレーニング

小児矯正における口腔筋機能訓練トレーニング

こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。

「歯並びが悪くなるのは遺伝ではなく環境です。」

「癖を治すと歯並びが良くなりますよ。」

「アクティビティやトレーニングとマウスピースを使うことで良好な成長を促します。」

このような文言を歯科医院で聞き、矯正治療を勧められたことのある患者様も多いと思います。

今回は、小児矯正における口腔筋機能訓練トレーニングについてお話したいと思います。

 

口腔筋機能訓練トレーニングとは

歯並びは生まれてからの口やあごの周りの筋肉、呼吸、舌の位置による影響を受けることがわかっています。

歯並び自体を治すのではなく、歯並びを悪くするような原因を根本から解決しようというのが口腔筋機能療法です。

そのために歯科医院やご自宅で行うことをトレーニングやアクティビティと呼んでいます。

 

トレーニングは指導する側も難しい

機能訓練は重要ですが、教える側の知識やテクニックが非常に重要です。

状態を確認、問題を把握、的確に指導できないと毎日頑張ってもらっているトレーニングもほとんど意味がないものとなります。

私が研修医から12年間勤めていたカノミ矯正小児歯科クリニックでは20年以上前からトレーニング専属の歯科衛生士が在籍しており、矯正治療と並行しトレーニングを行っていました。

その衛生士の知識と経験を私自身ずっと指導を受けていましたが一朝一夕で身につくものでないことを痛感しています。

一連の治療の中の一部としてであればトレーニングは非常に重要ではあります。しかし全ての状況がトレーニングやマウスピースの使用のみで解決するわけではありません。

うまく歯並びが改善していないと、きちんとトレーニングをしていないことだけを主張され、セカンドオピニオンで来院される方も増えています。

 

矯正治療のトレーニングに関連したトラブルが起こる原因

資格のない給料の少ないスタッフ(歯科医師や歯科衛生士ではない)をトレーニングと称した流れ作業のメインに置くことで収益の効率を上げる儲けのシステムに矯正治療が利用されている側面もあり、医学的な治療ではなく経営的な作業が行われているせいで起きている問題も多いのではと感じています。

歯科医師法によって、歯科衛生士は歯科医師の指示の下、歯科予防処置、歯科診療補助、歯科保健指導、ホワイトニングや口腔機能訓練などの業務に携わることができると定められています。

口の中を触ることができるのは「歯科医師」と「歯科衛生士」のみです。

資格のない歯科助手は診療補助・受付等が業務内容です。口の中には触らないから「歯科助手」が口腔機能訓練はやってもいいと解釈をされているようですが果たして口腔筋機能のトレーニングは「診療補助」なのでしょうか。

私自身の経験やトレーニングの専門性と重要性から考えると私は「診療補助」の範囲から逸脱していると思っています。ましてや歯科医師の指示がない口腔機能訓練は歯科衛生士ですら法に触れると解釈もできます。

 

注意すべき歯科医院

・トレーニングが重要と言われるのに、歯科医師もしくは歯科衛生士以外がトレーニング担当のメインである。

(医学的に重要なら歯科助手の業務ではないはず)

・歯科助手で資格がないにも関わらずインストラクター、トレーナー、エデュケーターなどといったさも重要な資格をもっているような誤解を生む表現をしている(数時間のセミナーを受講すれば得られる民間資格)

・トレーニングの前後で歯科医師の診療がない

・治療の責任を担う歯科医師が定期的に変わる

・トレーニングが流れ作業やワンパターンだと感じる

・トレーニングのゴールや、治療の全体像がわからない

・「トレーニングルーム完備」のようなトレーニングの内容ではなく設備をクリニックの売りにしている

上記のような歯科医院には注意が必要です。

 

歯科医院の人件費の問題

歯科医院によって考え方も様々です。

当院のようにそもそも歯科助手が勤務していない歯科医院では人件費が高くなるという問題もあります。

人件費の安い歯科助手が直接稼ぐ手段があることで患者が負担する治療費が抑えられるという側面もあるかもしれません。

トリートメントコーディネーターなども資格を持たない歯科助手が話を聞き契約することで歯科医師の時間を節約する経営手法だと思います。

当院ではカウンセリングも全て院長が行うので診療できる人数制限もあるため、多くの人を診察するという意味では歯科助手もうまく活用する必要があるのかもしれません。

 

口腔筋機能訓練トレーニングは重要

口腔筋機能療法はきちんと行えば効果的な訓練です。

トレーニングに力をいれている歯科医院では非常に良い診療をされている歯科医院も多いと思います。

経営目的だけでトレーニングを取り入れている歯科医院かどうかを見極める必要があります。

 

納得して治療を開始しましょう

矯正治療の答え合わせは15歳です。

15歳になった時点で「きちんと治してもらえた」と思えるよう、矯正前は複数の歯科医院でしっかり話を聞き、長期間通院できる、信頼できる歯科医院を探していただけたらと思います。

 

お子さんの生え変わりや歯並びのことなど、ご不安な点や、気になる点があれば一度ご相談ください。

茨木・高槻の矯正歯科専門医院

みやの矯正・小児歯科クリニック

大阪府茨木市別院町4-15 別院町・掛谷第6ビル

 

記事の監修者情報| 院長 宮野 純一
(みやの矯正・小児歯科クリニック)

矯正治療はもちろん、子供の成長発育や小児歯科治療に関しても専門医から直接指導を受け自己研鑽してきました。 子供矯正のスペシャリストとして保護者が安心して任せられる矯正治療をご提供しています。

Junichi Miyano

経歴

  • 2006.3 大阪星光学院高等学校卒業
  • 2012.3 大阪大学歯学部卒業
  • 2012.4〜カノミ矯正・小児歯科クリニック(姫路市)にて勤務
  • 2020.8 みやの矯正・小児歯科クリニック開院

所属

  • 日本矯正歯科学会 / 近畿東海矯正歯科学会

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