2025.11.29
こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。
「口元が出ているのを治したい」
「他院では非抜歯でマウスピース矯正で治ると言われた」
このような質問を受けることが多いので、今回は口ゴボ・上下顎前突の治療方法の違いについてお話したいと思います。
口元がでている・口ゴボ・ゴリラ顔のような表現をされるかみ合わせを正式には上下顎前突と呼びます。
上下の前歯の角度が小さく、上下の歯が前に突出しているかみ合わせです。
正常では上下の前歯の角度は130°くらいですが、上下顎前突の場合は上下の前歯の角度がより鋭角になります。

上下顎前突の治療の目的は、上下の歯の角度を正常に近づけることです。
別の治療方法で改善した症例があります。

一方はマウスピース矯正で歯を抜かずに矯正治療を行った症例
もう一方はワイヤー矯正にて上下の歯を1本ずつ、計4本抜歯をして矯正治療行った症例です。
どちらの方法で治療を行っても、歯だけをみるとどちらの患者様もしっかり中に入っています。
セファロと呼ばれる横顔のレントゲン写真にてEラインを確認すると
インビザライン非抜歯では、あまり大きな変化はなく
ワイヤー矯正上下4本抜歯ではEラインがきれいに改善しているのがわかるかと思います。
矯正の目的は歯だけでなく、横顔(Eライン)の変化も重要となります。
口写真だけでは判断できないため、顔写真やセファロという横顔のレントゲン写真で確認する必要があります。

口元の大きな改善は非抜歯では難しい場合があります。
「見えない」「痛くない」「来院回数が少ない」そのようなメリットだけを聞いて矯正治療を開始してしまったり、「当院であればマウスピース矯正で非抜歯で改善しますよ」と言われて矯正を始め、終わってみると結局口元の突出感の改善はなく、思っていた治療結果と異なるというトラブルも起こっています。
Eライン(イーライン、エステティックライン)は、人の横顔で、鼻の先端とアゴの先端を結んだラインを指し、横顔の美しさの指標のひとつとされています。
鼻が高い欧米人はこのラインよりも唇が数ミリ中にはいるのが美しいとされていますが、日本人は唇が接するくらいがきれいな横顔とされています。
余談にはなりますが、E-ライン・ビューティフル大賞というものがあり、美しいE-ラインを持つ著名人が受賞対象となっています。
歴代の受賞者は米倉涼子さんや上戸彩さん、武井咲さん、剛力彩芽さん、井上真央さんなどそうそうたるメンバーとなっています。一度そういった観点から観察していただけたらと思います。

矯正治療計画が良くなかったため起こる場合があります。
・歯はうごいたけど、横顔が思っていたのと違う・・
・矯正をしたら横顔がもっときれいになると思っていた
・顎が治るのであれば、他の方法で矯正治療をしたかった
歯並びがきちんと改善したとしても、上記のような問題を感じセカンドオピニオンで来院されてしまいます。

この患者様も矯正治療が終わったが、横顔はこれ以上綺麗にならないかとセカンドオピニオンにて来院されました。
この方の口腔内写真をみても、客観的に矯正治療が失敗しているとは全くもって感じることはありません。
むしろ骨格的な問題がある中、マウスピース矯正で上手に矯正治療をされているなと感じるくらいです。
それでもこの方のようにトラブルとしてセカンドオピニオンで来院されてしまいます。
矯正治療を行う上で、治療ゴールの共有や密なコミュニケーションが非常に大切となります。
お子さんの生え変わりや歯並びのことなど、ご不安な点や、気になる点があれば一度ご相談ください。
みやの矯正・小児歯科クリニック
大阪府茨木市別院町4-15 別院町・掛谷第6ビル
記事の監修者情報| 院長 宮野 純一
(みやの矯正・小児歯科クリニック)
矯正治療はもちろん、子供の成長発育や小児歯科治療に関しても専門医から直接指導を受け自己研鑽してきました。 子供矯正のスペシャリストとして保護者が安心して任せられる矯正治療をご提供しています。
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