小児矯正(Ⅰ期治療)の目的・考え方

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小児矯正(Ⅰ期治療)の目的・考え方

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小児矯正(Ⅰ期治療)の目的・考え方

小児矯正(Ⅰ期治療)の目的・考え方

こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。

「1期治療は何のためにするのですか?」

「1期治療をすると大人の矯正は必要なくなりますか?」

「子供の時に矯正をスタートするメリットはなんですか?」

「小学生・中学生・高校生は忙しいので大学生になってから矯正治療をしても良いですか?」

そのような質問を受けることも多いため、今回は小児矯正(Ⅰ期治療)の目的・考え方についてお話したいと思います。

 

小児矯正(Ⅰ期治療)とは?

Google検索におけるAIによる概要をみると、「小児矯正とは、乳歯から永久歯に生え変わる成長期(主に6〜12歳頃)に行う矯正治療です。顎の骨の成長を利用して、顎の大きさを広げたりバランスを整えたりすることで、永久歯が綺麗に並ぶスペースを確保し、噛み合わせを改善する治療法です。」と出てきました。

概要としては間違っていないと思います。特に

・「成長を利用する」

・「バランスを整える」

といった点はまさに小児矯正(Ⅰ期治療)における非常に重要なポイントです。

一方で、「永久歯が綺麗に並ぶスペースを確保する」という部分に関してはそのような側面もあるし、そうでない側面もあると思います。

この文面だけをみると小児矯正(Ⅰ期治療)を行えばすべて永久歯が入るようになるかと勘違いしてしまうかもしれません。

成長を利用し顎の大きさを拡げたとしても最終的に永久歯が入りきらないこともあり、元々の状態によっては大きく異なるという点です。

当院では1期治療の説明としてわかりやすいように、

成長を利用して歯並びの点数を20点~30点アップさせるのが1期治療ですと説明しています。

つまり、

①もともと60点の歯並びの方→90点近くの歯並びになり、1期治療で終了できる可能性が高い。

②もともと40点の歯並びの方→70点までいけばきれいに見えるが微細な箇所はまだ問題が残存。1期で終わることもあれば2期を行うこともある。

③もともと20点の歯並びの方→どう頑張っても50点までしかいかず、2期治療が前提となる。

 

この症例は、過蓋・上顎前突・スペース不足を認める症例ですが、全体的には問題点は軽度です。

8歳前後に1期治療を行うことで永久歯が生えてきた段階でもある程度きれいに改善しています。

ここで問題になるのが12歳臼歯です。

6歳臼歯までの計24本はきれいに排列していても、いざ最後の4本である12歳臼歯がうまく生えないケースがかなり多いです。

その場合は1期治療の続きとして部分的に12歳臼歯のみ改善することで容易に改善が可能です。

総額の費用も約50万円となり、一般的な大人になってから開始する矯正治療よりも安価で終わることができました。

しかしこれはみながこのような治療が可能なわけではなく、元々の歯並び点数が良かったため1期治療にて30点アップすることで1期治療のみで高得点を獲得できたパターンとなります。

初診時:7歳4か月男性

主訴:出っ歯・かみ合わせが深い

治療期間:約12か月

治療内容:急速拡大装置・ヘッドギア・筋機能訓練装置

費用:基本検査22,000円・精密検査・38,500・契約料38,5000 +毎月の調整料3,300/月

治療上のリスク:歯磨き不良の場合はむし歯になる可能性・習癖や成長に伴う後戻りの可能性・根吸収や歯肉退縮の可能性

 

この症例は、顕著なスペース不足を認める症例であり、下顎の奥行きもかなり少なく問題点がとても多い複雑な症例です。

スペースが少ないため永久歯の生え変わりも遅く治療開始は9歳となっています。

急速拡大治療を行ってもスペースを獲得しきれることはもちろんありません。この症例の場合、まずは永久歯への交換をスムーズにするため、問題点を軽減し次の矯正治療の難易度を下げることが1期治療の目的となります。

永久歯列完成後は上下ともにガタガタが残り、12歳臼歯も生えてこれない状態です。この場合は永久歯列への交換を待ち、上下小臼歯を4本抜歯し矯正治療をしています。矯正治療中は下顎の12歳臼歯埋伏の改善や上顎にはインプラントアンカーも使用しています。

総額の費用も約129万円となり、治療期間が長くなっている分、もしかすると大人になってから矯正治療を開始するよりも費用が多くなっているかもしれません。1期治療開始の時点で2期治療が確実に必要と判断できる場合も多いです。SNSで1期治療をすると絶対に2期治療が必要ないと受け取れる発信も目にします。人によって状況は様々ですし、1期治療の目的も大きく変わってくることをご理解いただけたらと思います。

初診時:9歳2か月女性

主訴:生え変わりが遅い・スペースが足りない

治療期間:約12か月(1期治療)+待期期間約36か月+約36か月(2期治療)

治療内容:急速拡大装置・ヘッドギア・マルチブラケット装置・埋伏歯牽引装置・インプラントアンカー

費用:基本検査22,000円・精密検査・38,500・契約料99,0000(1期+2期) +毎月の調整料3,300/月(1期)+5,500 /月(2期)

治療上のリスク:歯磨き不良の場合はむし歯になる可能性・習癖や成長に伴う後戻りの可能性・根吸収や歯肉退縮の可能性

 

小児矯正(Ⅰ期治療)のメリット・デメリット

小児矯正のメリットとして

①子供の時にしかできない治療が可能

②早期に改善することで問題が複雑化することを防止できる

の2つがあげられます。

子供の時にしかできない拡大治療を行うことで、将来的に歯を抜く必要がなくなることも多いです。

出っ歯や受け口、埋伏歯は放置すると問題が大きくなり大人になってからだと改善が難しい場合もあります。

反対に小児矯正のデメリットとして

①治療・管理期間が長くなる

②最終的な費用が安くなることもあれば高くなることもある

の2つがあげられます。

治療を早く始めたとしても管理期間が短くなるわけでも、生え変わり終了が早くなるわけでもありません。そのため管理期間が不必要に長くならないためにも可能な範囲で矯正治療の開始は遅らせる場合があります。

小児矯正は良くも悪くも親の管理が大切です。

親の負担が多くなるという意味ではデメリットかもしれませんが、親の眼が届くうちに治療ができるというメリットでもあります。

 

小児矯正(Ⅰ期治療)の選択は親次第

小児矯正は良くも悪くも親の管理が大切です。

親の負担が多くなるという意味ではデメリットかもしれませんが、親の眼が届くうちに治療ができるというメリットでもあります。

塾や習い事で忙しい患者様も沢山いらっしゃると思います。

将棋の藤井聡太さんも大人になってから歯を抜いて、ワイヤー矯正で治療をされています。

幼少期は将棋に没頭し時間もなかったのだと思います。

藤井さんのように大人になり自分自身が矯正治療の必要性を感じてからスタートするのもまたひとつの方法です。

ほとんどの方が小児矯正をしないと大人になってから矯正治療ができなくなるわけではありません。

取り外し式を勧める先生

固定式を勧める先生

マウスピース矯正を勧める先生

それぞれの先生が責任感を持ってご提案していると思います。

どこの歯科医院で、いつ、どのような装置を使用して矯正治療を行うのかどうかは親御さんが行わなければならない大事な選択となります。

 

 

お子さんの生え変わりや歯並びのことなど、ご不安な点や、気になる点があれば一度ご相談ください。

茨木・高槻の矯正歯科専門医院

みやの矯正・小児歯科クリニック

大阪府茨木市別院町4-15 別院町・掛谷第6ビル

 

 

 

記事の監修者情報| 院長 宮野 純一
(みやの矯正・小児歯科クリニック)

矯正治療はもちろん、子供の成長発育や小児歯科治療に関しても専門医から直接指導を受け自己研鑽してきました。 子供矯正のスペシャリストとして保護者が安心して任せられる矯正治療をご提供しています。

Junichi Miyano

経歴

  • 2006.3 大阪星光学院高等学校卒業
  • 2012.3 大阪大学歯学部卒業
  • 2012.4〜カノミ矯正・小児歯科クリニック(姫路市)にて勤務
  • 2020.8 みやの矯正・小児歯科クリニック開院

所属

  • 日本矯正歯科学会 / 近畿東海矯正歯科学会

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