2026.03.15
こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。
今回は前歯が怪我で折れてしまった場合の矯正治療についてお話したいと思います。
子供の歯牙外傷と矯正治療についての記事は以前に書いておりますので、こちらも参照していただけたらと思います。
破折性の外傷には歯冠破折と歯根破折に大きく分類されます。
歯冠破折においても破折がエナメル質に限局したような軽度の場合はそのまま経過観察としたり、場合によってはレジンとよばれる樹脂で詰めます。
神経に達するような歯冠破折の場合は神経を取る必要があることも少なくありません。
歯根破折は歯に対して真横に破折する水平破折と、縦向きに破折する垂直破折があり、破折の箇所は浅い場合は歯を保存できることもありますが、破折箇所が深いと基本的には抜歯適応となります。

外傷により水平的な歯根破折を起こし、歯の頭がなくなってしまっている症例です。
水平的な破折ラインが比較的浅い場合は、歯根を引っ張り出すことで使用できる場合があります。
矯正治療により埋まっている歯根を引っ張り出すとともに、深い噛み合わせや左右差などと一緒に矯正治療を行っています。
最終的には成長終了を待ちセラミック修復などの審美処置が必要となります。

矯正治療中に外傷により水平的な歯冠破折と、垂直的な歯根破折を起こしてしまった症例です。
矯正治療をしていると外傷による怪我をしやすいと思われる方が多いと思いますが、この方のように矯正治療中であったためにワイヤーが歯を支えてくれ歯が吹き飛ばずに外傷のダメージが軽減される場合もあります。
垂直的な破折があるため歯を引っ張り出す治療と、歯の形を修正する治療を行っています。
外傷前は上顎の前歯2本の歯茎のラインがそろっていましたが、歯根破折改善のため歯を引っ張り出しているため、矯正終了時は歯茎の高さが左右で変わっていることがよくわかります。
最終的には成長終了を待ちセラミック修復などの審美処置が必要となります。

前歯2本を抜歯して矯正治療を行った一例です。
一見すると普通の前歯に見えますが、外傷による影響でレントゲンをみると深い位置での水平的な歯根破折と歯根吸収を認め予後不良の状態です。
・元々外傷がなくても抜歯矯正の適応であったこと
・前から2番目の歯が比較的大きく、1番目の前歯の代わりとして使用できること
・前から2番目や3番目の歯が外傷による影響を受けていなかったこと
これらの条件を満たしていたため、外傷による前歯と、反対側の歯を左右対称に抜歯し矯正治療を行いました。
最終的には成長終了を待ちセラミック修復などの審美処置が必要となります。

外傷直後は矯正歯科よりも、一般歯科での応急治療がメインにはなると思います。
外傷の状況によっては矯正治療が効果的な場合もあるので、お困りの際はご相談いただけたらと思います。
お子さんの生え変わりや歯並びのことなど、ご不安な点や、気になる点があれば一度ご相談ください。
みやの矯正・小児歯科クリニック
大阪府茨木市別院町4-15 別院町・掛谷第6ビル
記事の監修者情報| 院長 宮野 純一
(みやの矯正・小児歯科クリニック)
矯正治療はもちろん、子供の成長発育や小児歯科治療に関しても専門医から直接指導を受け自己研鑽してきました。 子供矯正のスペシャリストとして保護者が安心して任せられる矯正治療をご提供しています。
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