2026.05.12
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こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。
当院は矯正治療専門の歯科医院であるため、基本的には矯正治療を希望されて来院される方がほとんどです。
矯正治療はしてほしいものの、フッ素は塗りたくないと強い意志を持たれている方もいらっしゃいますので
今回はフッ素塗布についてお話したいと思います。
フッ素は元素番号9番の元素です。フッ素は科学的に合成されたものではなく、自然界にもともと広く存在しています。魚介類、海藻類など私たちが日常的に口にする食品にも多く含まれており、決して怖いものではありません。食べ物から摂取出来るフッ素はごく少量です。通常イオンの形で存在し、正式にはフッ化物(イオン)といいます。歯科製品には主にNaF(フッ化ナトリウム)として配合されています。
歯科におけるフッ化物の応用はむし歯予防に有益な方法として、WHO(世界保健機関)や世界で各国の保健医療関連機関などによって科学的に証明され、強く推奨されています。
むし歯予防についてエビデンス(科学的根拠)としては、日々の歯ブラシよりもフッ化物の応用(フッ化物入りの歯磨き粉の使用や歯科医院でのフッ化物塗布)の方がずっと高いエビデンスを持っています。
フッ化物を過剰摂取するとフッ素中毒の危険性があると言われています。
これに関しては、歯磨き粉のチューブを1本丸のみしてしまうような量を一気に摂取した場合に起こることなので基本的には心配することはありません。
子供ではフッ化物を過剰に摂取することによって急性中毒の他にも歯の見た目に影響(歯のフッ素症)が発生するリスクがあります。
歯のフッ素症は、歯がまだ未萌出で顎の中で歯胚と呼ばれる歯の卵の時期(生前〜12歳頃まで)に過剰なフッ化物を継続して摂取することで起こる症状です。エナメル質がうまく形成されず、歯の表面に白い斑点や茶色いシミができ、見た目に影響を与えます。
歯の質が弱いためむし歯になりやすいことはありますが、基本的には健康への悪影響はありません。
2023年よりフッ化物配合歯磨剤の利用方法が変更となり、小学生以上になれば大人と同じ1450ppmの濃度の歯磨き粉を使用して日々の歯磨きをすることが推奨されています。
日々の歯磨きの際に適切なフッ化物濃度の歯磨き粉やジェルを使用すること、
歯の表面に歯石・プラークがついていてはフッ化物塗布の効果も半減してしまうため、 3か月~4か月に1回程度、歯科医院で歯石除去やPMTC(歯科衛生士等による専門的な歯のクリーニング)を受けて歯の表面をきれいに高濃度のフッ化物塗布を行うこと、
によりむし歯予防を効果的に行うことができます。
昭和の時代に、フッ素塗布が原因で3歳の女の子が死亡した痛ましい事故があります。
今の小さい子供を育てる親世代・祖父母世代の方が「フッ素は怖いもの」と思ってしまう理由にこの事故も大きく原因していると思います。
この時に塗布されたものは、むし歯の予防のためのフッ化ナトリウムではなく、触れるだけで死亡の危険もある毒物、フッ化水素酸でした。
フッ化水素酸は工業用に用いられ、ガラスの化学加工や半導体製造時に使用されます。
人体にはきわめて有害であり、基本的には歯科医院に納品されるような薬品ではありません。
フッ素と一括りにしてしまうと同じフッ素ではありますが、
人体に安全なむし歯予防に効果的なフッ化ナトリウム
人体に有害な工業用品であるフッ化水素酸
この二つは全く別物であり、このような事件も現実的に通常の歯科医院では起こりえないのです。
矯正治療も、場合によっては患者様の希望通りではなく、医学的な判断から対応をせざるを得ない場合もあります。
フッ化物塗布の必要性や科学的根拠、安全性について説明を聞いた上でも「なんとなく嫌」、「それでも悪いものだと思う」など医学的な判断よりもご自身の感覚を優先される場合は当院での矯正治療が難しい場合があります。
もちろん他院様で定期的に塗っているなどの場合は当院で塗布する必要はありませんし、小さい子供がフッ素の味が苦手などの場合は対応できることもありますのでご相談いただけたらと思います。
お子さんの生え変わりや歯並びのことなど、ご不安な点や、気になる点があれば一度ご相談ください。
みやの矯正・小児歯科クリニック
大阪府茨木市別院町4-15 別院町・掛谷第6ビル
記事の監修者情報| 院長 宮野 純一
(みやの矯正・小児歯科クリニック)
矯正治療はもちろん、子供の成長発育や小児歯科治療に関しても専門医から直接指導を受け自己研鑽してきました。 子供矯正のスペシャリストとして保護者が安心して任せられる矯正治療をご提供しています。
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