子供の歯列の問題④歯の形態異常

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子供の歯列の問題④歯の形態異常

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子供の歯列の問題④歯の形態異常

子供の歯列の問題④歯の形態異常

こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。

前回まで、歯の数の異常についてお話させていただきました。今回は歯の形の異常についてのお話です。

歯そのものの形が通常とは異なることを、歯の形態異常といいます。

形態異常の歯があると、左右もしくは上下のかみ合わせのバランスが正常にならないため、歯並びへ影響を及ぼすことも多いです。

以下が具体的な歯の形態異常の一例です。

 

矮小歯(わいしょうし)

歯自体が通常よりも小さい歯のことを言います。歯の形態によっては、円錐歯や栓状歯とも呼ばれることがあります。多くの場合上顎側切歯(上の前から2番目の歯)におきます。歯が小さいことにより、かみ合わせのバランスがとりにくく、歯の間に隙間が生じてしまいます。

矯正治療のみでは改善できないことが多いです。

矮小歯がある場合の矯正治療については、こちらのブログを参照してください。

 

癒合歯・癒着歯(ゆごうし・ゆちゃくし)

2本の歯がくっついて生えてくる形態異常です。歯の中の神経も一つにつながっている場合と、神経は別々の場合があります。

下顎の乳歯によくみられます。乳歯の生え変わりの時期に、うまく生え変わらないことが多く、タイミングをみて抜歯が必要となることがあります。

永久歯が癒合歯の場合は、矮小歯同様かみ合わせのバランスがとりにくく、歯並びに影響を与えてしまいます。

癒合歯・癒着歯について詳しくはこちらのブログを参照してください。

 

カラベリー結節・臼傍結節など(けっせつ・きゅうぼうけっせつ)

一般的な奥歯の形にもう一つ大きな突起がついている形態異常です。

かみ合わせ自体に大きく影響を及ぼすことは少ないですが、矯正器具が非常につけにくいという問題があります。

 

中心結節(ちゅうしんけっせつ)

歯の咬む面の中央部に出現する形態異常です。角のような突起が噛む面にあり、萌出直後の咀嚼により破折することがあるので注意が必要です。角の中に歯の神経が有ることが多く、折れてしまうと感染を起こし、歯の神経を取る処置が必要となることがあります。

歯並びに直接影響を与えることは少ないですが、中心結節が折れてしまった歯が存在すると、抜歯部位にその歯を選択せざるを得ないことがあり、矯正治療の方法に制約が生じ治療の難易度が上がってしまうことがあります。

 

斜切痕(しゃせっこん)

上の前歯の裏側によくみられる形態異常です。歯の裏側の一部が細いすじのような形をしており、それが歯の根の先まで続いていることもあります。歯並びに影響を与えることは少ないですが、汚れがたまりやすくむし歯になりやすかったり、歯周病になりやすいので注意が必要です。場合によっては歯茎の中まで切開を行い歯の形態を修正することもあります。

 

 

上記以外にも形態異常の種類は存在しますが、これらのような歯の形態異常がある場合、歯並びと噛み合わせのバランスが非常に重要です。バランスを整える治療が必要である場合、矯正治療の際にその形態異常の歯を残すのか、形態異常を改善できるのか、場合によっては抜歯する必要があるのかを慎重に見極めていくことが大切です。

 

お子さんの歯の形や生え変わり、歯並びのことなど、ご不安な点や気になる点があれば一度ご相談ください。

茨木だけでなく、吹田や箕面、高槻からもご来院いただいております。

 

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