2024.10.01
ご予約・問い合わせ072-625-8898
こんにちは、大阪の阪急茨木市駅前のみやの矯正・小児歯科クリニックです。
今回は当院のキャンセルポリシーと無料矯正相談をしない理由についてお話していきたいと思います。
それには当院の「価値観」が非常に重要な要因となりますので、そちらのお話からしていきたいと思います。
Wikipediaによると、
「価値観」とは、何に価値があると認めるかに関する考え方。価値(善・悪、好ましいこと・好ましくないこと、といった価値)を判断するときの根底となるものの見方。
とあります。
私たちは「時間」が最も価値が高く重要と考えています。
私が患者として内科やこどもの小児科に行く場合は、病院で待ち時間があるのは仕方ないし許容しなくてはいけないと思っています。
それはこちらが相手に合わせる必要のある状況だからです。
しかし、当院に来られている患者様に対して待ち時間を与えてしまうことには非常にストレスを感じます。私の価値観からすると、患者様それぞれの大切な「時間」を奪ってしまっていると強く感じるからです。
ですので基本的には当院では待ち時間がないようにしか予約を取っておりません。
プライベートでもその価値観は変わりません。
友人や家族との待ち合わせに関しても、必ず余裕をもって待ち合わせ場所に向かいます。
ずっと付き合いのある友人も同じような価値観で行動をしてくれます。ドタキャンはもちろんですが毎回1.2分でも遅れてくるような、相手の「時間」を奪ってしまっている感覚のない人には非常にストレスを感じるため、仲良くすることはありません。
無断キャンセルや当日キャンセルをされた場合は、今後ご予約をお取りできない場合があります。
その患者様のために1時間以上、時間を空けて待っています。
どのような理由があったとしても、私たちの大切な「時間」をないがしろにされたという事実には変わりないからです。
無断キャンセルや当日キャンセルが続く場合、遅刻を繰り返される場合はご予約はお取りしません。
キャンセルが発生しますと、他の患者様が本来来れるはずだった時間に案内できなかったことによる損害も合わせて発生します。うっかり忘れや他の予定とのブッキング(塾や部活の練習を忘れていた等)といった理由はもちろんですが、体調不良や親族の急な不幸だとしても、キャンセルをすると当院に損害がかかることには変わりありません。
キャンセルをした際にも、「体調不良でも来いっていうのか!」と怒られる方よりも、「自分の都合で医院に迷惑をかけてしまったので、ちゃんと謝罪に行こう」と思って下さる方を大切にしたいと思っています。
基本的にキャンセル料を徴収するのではなく、繰り返しのキャンセルを行う方に対しては今後の予約をお断りする方針です。
ただし矯正治療を開始してしまうと、気軽に中断することはできなくなるためキャンセル料を頂く形で対応します。矯正の契約時にはそのことも含めて同意していただいた上で矯正治療を開始します。
わかっていただきたいのは、キャンセル料はあくまで「すでに発生した医院への損害の補填」であり、繰り返しの遅刻やキャンセルによる信頼の喪失を回復するものではない、ということです。
予定が入ったからと数日前や1週間前でも予約の変更を繰り返す方には、今後予約の変更をされる場合は当院ではアポイントをとれませんと通達します。
予約の変更の電話のやりとりにもスタッフの「時間」が奪われています。
歯医者の予約の優先順位が低いため、他の予定が入るとそちらを優先されるタイプの患者様だと思いますが、私たちの「時間」を気軽に奪われることは許容できませんし、他の患者様の予約枠を不必要に奪っていることをきちんと認識していただきたいと思っています。
歯科矯正に興味があり話は聞きたいけど、費用の負担が心配
矯正治療をするかどうか決めてないのに最初から費用をかけたくない
どこで矯正するか決めてないのでそれを決めてから費用を払いたい
このような方にまず初診にてご来院いただきやすいように無料相談を実施されている医院が多いのだと思います。
他には、
クリニックの雰囲気をみてほしい
院長やスタッフの人柄に接してほしい
などの理由もあるかもしれません。
初診でのカウンセリングは1時間です。その時間は患者様だけのために確保し、院長が1時間直接お話させていただいております。当院で矯正治療をするためのカウンセリングではなく、患者様にきちんと情報提供を行うことを心がけており、初診カウンセリングそのものに費用が発生するため当院では無料相談は行っておりません。
当院が無料矯正相談を実施しない理由の1つは「時間の価値」です。
患者様のために「時間」を確保しています。
その貴重な「時間」を無料で提供することはできませんし、1時間というカウンセリングの中で私たちのために「時間」を割いてくれているという価値観のもった患者様に来院していただきたいからです。そしてその貴重な「時間」に対して対価を払うのは当然だよねという私と同じ価値観の人とお付き合いをしていきたいからです。
もしかするとこのような考え方は一般的ではないのかもしれません。
「丁寧なカウンセリングと矯正の検査を無料で行っております。」
「患者様が気軽に相談できるように初診矯正相談は無料です。」
「無料でご不安がなくなるまでじっくりお話させていただきます。」
色々な歯科医院のホームページを見ても、このような文言であふれかえっているからです。
特にインスタグラムで広告をされている歯科医院ではほとんどがこのようなシステムな気がします。
マーケティング的な観点からするとこのようなやり方が正解なのでしょう。
私は、このような歯科医院や無料相談を希望される患者様が悪いとは全く思いません。
ただ、私たちと価値観が違うなと感じるだけです。
そして、価値観を変えることが難しいことは百も承知です。
患者様には患者様と同じ価値観の歯科医院で治療を受けられることを強くお勧めします。
当院が無料矯正相談を実施しない理由のもう1つは「情報の価値」です。
インターネットやAIが普及し、なんでも調べられる時代です。
私たちが提供すべきなのは調べてわかるような情報ではなく、真の価値ある情報です。
その情報提供をするためにずっと勉強をしてきました。
中学生・高校生の6年間勉強をし、歯科大学に入学する
歯科大学にて6年間勉強をし、歯科医師になる
矯正を専門に10年以上勉強し、矯正の専門家となる
このように常に勉強をしてきてようやく価値ある情報が提供できるようになります。
ですので、もし初診相談がなんの資格もない歯科助手と1時間カウンセリングをするのであれば、無料相談でも仕方ないかと思います。
そのカウンセリングで提供する情報に医学的な根拠や責任はなく、ほとんど価値がないからです。
当院では歯科医師である院長が直接1時間かけてカウンセリングをするので無料相談ではありません。必ず費用を頂きます。
それは矯正医として10年以上勉強をして得た知見や知識は価値ある情報だからです。
無料矯正相談をしないのは、「情報」に対する価値観が異なる人、つまりは「情報」を無料で欲しがる人から自分たちを守るためでもあります。
当院が無料矯正相談を実施しない理由のもう1つは「初診相談自体の価値」です。
無料矯正相談は、無料矯正相談をした方がそこのクリニックで治療を行うことで初めて費用を回収するビジネスモデルです。
そのため自分の医院で治療を受けてもらえるように誘因するような説明にならざるを得ません。
カウンセリング中も患者様の悩みによりそう体をなしながら「どうしたら矯正治療をしてもらえるだろう」と、患者様と建設的な話をすることよりもビジネス優先の話になっていきます。
そして話の途中で自分の医院での矯正治療に結びつく可能性がないとわかった途端、話を聞くのが面倒くさくなると思いませんか。
めんどくさくなれば話を途中で切り上げて、矯正するなら次の検査にすすんで下さいと打ち切るようになります。
どんなにきれいごとを並べようとも、これは無料相談であれば絶対に避けられません。
当院では、当院で矯正治療をするためのカウンセリングではなく、患者様にきちんと情報提供を行うことを心がけています。
当院に相談に来た方が、必ずしも当院で矯正治療を受ける必要はありません。相談を受け、安心して矯正治療を受けないという選択ができたり、患者様が納得して他院様で矯正治療を受けるための判断材料になればよいと思っています。
当院では、矯正相談自体に費用が発生するためそれが可能になるのです。
当院は非常に規模の小さいクリニックです。院長が一人で他の歯科医師もいません。
今後規模を大きくするつもりもありません。
最後の無料矯正相談をしない理由④は、「『お気軽に』お問い合わせをして頂きたくないから」です。
限りある時間を患者様に使うのであれば、
無料だからと気軽に相談にされる方ではなく、
ホームページなどをよくご覧になり、価値観にご理解いただき自分を必要としている方
「この先生にお金を払って話を聞きたい」と思って頂ける方
に時間を使いたいと切に願います。
少し視点を変えると、初診相談で本来かかるはずだった人件費などの費用が無料であったならばその損失はだれが負担するのでしょうか?
無料相談を経て、矯正治療に入った場合にようやく費用が回収できます。
もし5人の無料相談のうち、1人しか矯正治療にすすまないのであれば、5人分の相談料を矯正治療を開始する1人がすべて負担していると言い換えることもできます。
矯正に進むと決めたら5人分の相談料は負担してもいいから、最初は無料で相談したい方には非常に良いシステムだと思います。
私が患者であれば、自分が享受したサービスへの対価は自分で払いますし、関係のない他の患者の分を負担したくはありません。
そのようなことからも無料相談を実施することはありません。
みやの矯正・小児歯科クリニック(大阪・茨木)
院長宮野 純一Junichi Miyano